黄昏時のラブレター

日が暮れていく夕方の時間帯のことを「たそがれ」といいます。誰の顔だかよくわからないというところからきている言葉だそうです。「逢魔が時」という言い方もあります。昼間から夜になっていく段階です。
昼のものは家に帰り休みます。それに代わって、なりを潜めていた夜のものが現れてくるのです。赤ちゃんでも何か理由はわからないけれども泣いている「たそがれ泣き」という時間帯があります。大人でも何かが物悲しくなってしまう時間帯でもあります。
作家の友人によると、夕方から夜中に書いた小説の方が、叙情的な恋愛小説が書けるのだと言うことです。特に、恋愛が成就する場面をロマンチックに書き上げるなら、日が暮れそうで暮れ切らない辺りから始めるのがベストだそうです。気持ちが盛り上がってくるので、登場人物の心持も盛り上げやすいのでしょう。
それから、友人はラブレターを書くなら時間には気をつけた方がいいとも言いました。たそがれ過ぎたあたりから夜に書いたものは、自分の気持ちが一人で高揚してしまってます。相手に出す前に、翌朝もう一度読み換えた方がいいそうです。朝の光の中で見ると、よくこんなに気障で気取った言葉が次々綴られているなと恥ずかしくなるくらいです。
思いっきり熱い物語を書くなら、黄昏がいいようです。

スペースオペラという言葉

友人に「好きな小説のジャンルはSF」と言い切る人がいます。名作と言われている作品はもちろん読んでいます。私が、タイトルは知ってるけどまだ読んでいないというと、あの楽しみをこれからまだ味わうことができるなんて幸せな人だとうらやましがられました。一番最初に読んだ衝撃と感動がとにかく大きいものだったと言うのです。
そんな友人に、ふと疑問をぶつけてみました。スペースオペラって、どんなSFのことを言うのか、ということです。宇宙の星間戦争という理解でいいのか、ということです。友人は考え込むこともなく、SFの一種であることに変わりはないよと答えました。宇宙ものという理解で間違っていないようです。
それにしても「スペース」の「オペラ」なんて、とてもドラマチックな言葉を作りだした人がいるものだと思います。オペラというと、ビゼーのカルメンのように恋に我がままに生きて、最後には没落した元恋人に刺されてしまう劇的な女性の話を連想してしまいます。壮大な時間と人間の恋愛模様が描かれるものと思っているので、設定にも展開にも広さを感じています。
私は、友人のおすすめするスペースオペラの小説をいくつかメモしました。順番に読んでいこうと思っています。

確かめてひとまわりふたまわり

今まで行ったことがなかった本屋さんに初めて行く時は、ドキドキです。自分の好みの本がたくさん置いてるかどうか、ディスプレイの方法は可愛いかどうか、また来たいと思うかどうか、考えます。無意識のうちに自分で本屋の選考基準ができているようなのです。そのラインにパスすればうれしい本屋さんの仲間入りです。
先日、都心の地下街の本屋さんがリニューアルオープンしていました。しばらくの間閉店していたのでつまんないなあと思っていたところだったので、うれしいです。
さて、新しいお店に一歩踏み込んで、私はきゃあと声を上げてしまいました。心の中で、です。可愛いもの好きの女子なら声を出さずにはいられないほどです。本の品ぞろえは、いろいろです。雑誌も文庫も手芸本も揃っています。それから、本の隙間を縫って雑貨が並んでいるのです。アンティーク柄のマスキングテープやミニノート、シールなどです。ダブルリングのメモ帳もあります。買ってすぐ使えるものばかりです。小さな花柄やストライプ柄、スイーツ柄もあります。これを嫌いな女子はいるんだろうかとふと思ってしまうくらい、セレクトが私のど真ん中でした。素敵と思いすぎて買えなかったので、来週また見に行きます。

季節の言葉を感じて

ここ数ヶ月で俳句を作って添削する番組を何となく見るようになりました。なんで続けてみるのが面白いんだろうと考えて、季語に秘密があるのかな、と思います。
季語とは、特定の季節を表す言葉です。春なら新芽、桜、夏なら蝉、太陽、夏休みなどです。秋は紅葉、冬は雪、新年、とあります。これだけではなく、季語ってたくさんあるのですね。その5つの音の言葉だけでもなんだかドラマチックと思えるものもあります。「あいの風」「水羊羹」という季語もあるのですね。季語の一覧を調べるインターネットのサイトも見つけました。
きれいな言葉の川柳を作るためには、きれいな言葉の季語をたくさん知っていなければならないのですね。
思いついたその一場面を表現するのに、どんな季語を一つ持ってくるのか工夫のしどころです。
テレビを参考にするのもいいのですが、私としてはやはり本を読みたいと思いました。テレビ番組の添削をまとめた本もでていました。俳句入門という本もあったので、2冊を買ってきて読んでいるところです。季語の使い方と選び方もポイントですが、それ以上にどれほどの想いを言葉に込めて作っていくか、ということも大切だなあと思います。
またひとつ言葉としての武器を手に入れた感じがします。

文学って何だろう

文学的表現という言葉があるけれど、文学って一体何なんでしょう。言語表現による芸術作品と一説にはあります。
小説を考えると、セリフ中心というよりは地の文が工夫されて書かれていると思います。天気や人の感情、風景の彩りなどが比喩で表現されています。脚本ではないのでセリフは多い場面と全くない場面もあります。主人公が一人で歩いてカフェでゆっくりレポートを書きましたという場面では、セリフはないです。店員さんに注文するときには話します。でも、物語を進めていく中でセリフとして必要なければないことで表現できます。必要なら、コーヒーひとつと言わせて店員さんの反応を描くこともできます。店員さんがカンジよかったから気持ちがアップしたとか、不愛想だったからコーヒーの味には期待しなかったけれどすごいおいしくてびっくりした、とか持っていくこともできます。
比喩というととっても困難な方法で、小説を書く作家さんって大変だなあと思います。読んでいる方は気がつかない文章でも、書く方はいろんな意味とか主人公の気持ちとかを仕込んでいるんだろうなあと想像してしまいます。具体的にこうじゃないかとわかったところで、それが作者の意図とは違っているかもしれません。言葉って面白いものです。

交換するオススメ本

女性向け雑誌の特集で男性2人がオススメ本をお互いがお互いの為に探す、という企画をしていました。都心の大型書店で1時間とか2時間とか決めて、相手に読んでほしい本を探すのです。一人の方があまり本を読まないということなので、なんだか文字の少ない絵本や写真集が多くなってしまっていました。
カフェでお茶をしている時に友人にその記事を見せたら、今から私たちもやろうよと言われました。近くに、大型書店が2軒あるので1軒で1冊ずつ買って相手にプレゼントしようというものです。友人は、書店の位置を書いて、制限時間を書き加えました。1軒1時間で予備に30分、つまり2時間半後にこのカフェの前で待ち合わせすることに決めました。メモはスマホで撮影して私にもLINEで送ってもらいました。
なんだか、ちょっとしたオリエンテーリングみたいな気持ちになってきます。
私は文芸書が多く揃っている書店に先に行きました。友人のイメージは何だろうと考えて、いつもお洒落なバッグを持っているという結論になりました。お財布とか靴とか、小物のセンスがいいのです。ファッションについていろいろ出てくる小説はなかったかな、と棚の前を歩き回りました。とっても個性的でファッションがたくさん出てくるひとつを思い出しました。ちょっと前の本なので在庫があるかどうか心配でしたが、無事に目当ての小説を買えました。

解説を読む楽しさ

単行本でも文庫本でも、物語を読んでしまったら終わりです。その後に解説が載っていることがあります。以前は何となく読まないでいたのですが、このところは読んでいます。物語の余韻を味わうつもりで、です。解説を書いているのは同業者の作家さんとかエッセイスト、文芸評論家や大学教授の方などです。
ストーリー展開についてはネタバレですよと教えてくれています。本編よりも先に解説を読んでしまう人もいるのですね。私は、本を読む時には必ず始めから読んでいます。
解説で、引用されている文章が自分の好きな部分だったりするとちょっとうれしいです。それから、自分がぼんやりと感じていたことが言葉で具体化されていると、とっても共感できます。ああこの人も同じことを思っていたのですね。解説を書いている人が、作者さんの紡ぐストーリーがほんとに好きなのかどうかもなんだかわかります。他の小説と比べたり、コレが好きな人はこっちも好きでしょうなんて書いてあるとわくわくします。
本編の後、作者さんが自分で書いているのはあとがきになりますね。最後に本に携わった人への謝辞でまとめられています。中には、小説だけで解説もあとがきもないものがあります。悪いわけではないんですけど、ちょっと寂しくなってしまいますね。

大きな雑誌と小さな雑誌

最近の雑誌は、大きいものと小さいものがあります。同じ雑誌で同じ内容なのに大きさが違うんです。それから、同じ雑誌なのに値段の違うものがあります。付録のついているものよりもついていないものの方がちょっとだけ安い値段で売っているのです。付録はいらない、内容だけしっかり読みたいという人には本だけで十分なのですね。
大きい雑誌は、自分の家のリビングでテレビを見ながらお茶を飲みながらゆっくり眺める時にはいいものです。大きくてもテーブルに置いて見ています。これを持ち歩こうとすると、重いです。膝の上で読もうとしてもめくる時にバランスがとりにくいです。カフェの小さなテーブルで広げようとすると、ちょっと邪魔になってしまいます。そこで、小さな雑誌の登場です。学生さんが使うノートよりも小さいので、バッグに余裕で入ります。小さい分軽いです。
私がいいなあと思って買ったのは、観光ガイドの雑誌です。今までは大きなものを買って地図だけ切り取っていました。それが、雑誌ごと持ち歩くことができるので、地図もお店の案内もすぐに見ることができます。歩きながら手に持っていても邪魔にはなりません。
本屋さんで、さてどちらの大きさを買おうかと迷って結局両方買ってしまうほど気に入った雑誌もあります。

本棚と書店の色合い

私にはとっても好きな本屋さんがいくつかあります。8階建てのビル丸ごと本屋さんというところや、ワンフロアでも並べ方が好き、というところです。そして共通していえることは、その場所に行くとなんだかとっても落ち着くのです。どうして落ち着くのかなあと考えてみました。
思いついたのは、本棚の色合いです。濃いブラウン系統が落ち着くので好きなのです。思い出してみると、近くに行くと必ず寄ってくる書店は、ほぼブラウン系の棚が並んでいます。ブラウンは私にとって気持ちがほっとする色なのです。ブラウン系、とひとくちにいってもこげ茶色もあればオークルというベージュがかったブラウンもあります。もっと明るいブラウンもありますし、木目の模様が描かれている棚もあります。本棚の色と模様を見ているだけで、書店の発見がありました。
どれが自分の中で一番かというと、こげ茶です。棚の中身ももちろんいいですし、枠にも思わず触ってしまいたくなるほどです。そして、濃い色の方が書籍そのものが映える気がします。書籍の背表紙や表紙は、とってもカラフルです。どんな色にも出すぎずにまとめてくれるのがブラウンかな、と思います。
本屋さんというスペースそのものが、私にとっては癒しの空間になっています。

電車の中で読書する人々

私は電車に揺られながら読書するのが大好きです。一時期、電車の中でしか読書できませんでした。本を読みたいがために乗って、各駅停車か環状線で何時間も過ごしました。最近は、座っている人も経っている人も、携帯電話やスマートフォンやタブレットを操作している人が増えてきました。本を広げている人はほとんど見かけません。
ある日、座席はほぼいっぱいなのに立っている人がほぼいないという状態でした。私が乗った車両を眺めて、皆が何をしているのか観察しました。7割8割の人がスマホかタブレットをいじっています。1割くらいの人は寝ています。熟睡です。そして、残った人は何をしていたかというと、読書です。雑誌を広げている人、熱心に親書を読んでいる人、文庫を読んでいる人、図書館の名前が入った単行本を読んでいる人、いろいろいました。車両の反対側の人が何を読んでいるかまでははっきりわかりませんが、何かを広げていました。
自分と同じ趣味を持っている人が、この車両の中にいるというだけで、ちょっとうれしくなっちゃいました。もしかしたら、仕事で読んでいるのかもしれません。学生らしき人は何かの課題かもしれません。趣味でなくても、本を読んでいる人は仲間のような気がしてきました。

お気に入り小説探し

読みたい本を探すとき、今までは本屋で直接見て探すのが基本でした。
しかし最近ではインターネットで「おすすめ小説」などで検索して評判の良いものをや、面白そうなものを探すということをするようになりました。
そのままネットで本を注文もできるし本当に便利な世の中になりましたね!